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業務用冷凍庫に霜がつく原因とは?着霜を防ぐ方法4選

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業務用冷凍庫に霜がつくメカニズムとは

業務用冷凍庫は、すばやく中の物を冷凍してくれますが、食品などを急激に冷やすにはそれ相応のエネルギーがかかっています。このしくみこそが、霜がつく原因となることもあるのです。

冷凍庫は、圧縮器や凝縮器、膨張弁(キャピラリーチューブ)、蒸発器で主に構成されています。そして、これらの機関に冷媒ガスが循環しているのです。まず、冷媒ガスは圧縮機によって圧縮され、凝縮器で液体に変化します。その液体が膨張弁に流れ込むことで急激に圧力を下げ、蒸発しやすい状態になります。その後、蒸発器によって気化されるのですが、この際に熱を必要とするため、冷媒は周囲から多くの熱を奪うこととなるのです。ここで生じる温度差が原因で、空気中の水蒸気が飽和し、霜になります。

つまり冷凍庫は、このような流れを経ることで空気が冷却され、中の物も冷やすことができるのです。また、冷却された空気は庫内のファンや冷却装置を通るため、これらの付近に着霜することが多いといわれています。

霜を防ぐには?4つの予防法を知っておく

冷凍庫に霜がつくと、業務上においてもさまざまな問題を引き起こします。例えば、冷却装置付近に霜がついてしまうと、冷風の通り道を狭めてしまうため風力が落ち、冷却機能が低下してしまうのです。また、庫内に霜がつくことで中の物を傷つけたり、庫内が狭くなったりすることもあり得ます。

大きなトラブルになる前に、以下のような予防法を覚えておくことが大切です。

1.冷凍庫内の食品などの保存方法を工夫する

業務用で使用する冷凍庫には、庫内に食品などが豊富に揃えられていることが多いでしょう。さまざまな物をスムーズに出し入れするためには、中身を充実させることが重要です。ただ物を詰めすぎると、庫内の面積が狭くなり空気の循環が下がってしまいます。また、物を詰めすぎることにより庫内の温度が上昇するので、冷却器との間に温度差が生じることとなります。

温度差は霜がつく原因となるため、冷凍庫内は空気が循環しやすいようにきちんと整理しておきましょう。さらに、熱い物を冷まさずに庫内に入れると、温度を下げようとする機能が急激に働きますので、注意してください。

2.冷凍庫内に外気が入らないようにする

冷凍庫の開け閉めの数が多いと、それだけ室外の空気が庫内に流れ込むこととなります。もちろん、外気は庫内の温度より高いのが一般的ですよね。つまり、温かい外気が入り込むと必然的に温度差が生じますので、霜がつきやすい環境になってしまいます。そのため、可能なかぎり必要な物を取ったらすぐにドアを閉めたり、開ける頻度も最低限に抑えることが大切です。

他にも、ドアの故障やパッキンが壊れていたりすると、ドアの隙間から外気が知らないうちに流れ込んでいることもあります。さらに、庫内の機械の不具合などがある場合も外気が入り込んでいる可能性が高いため、日常的に故障や不具合がないかをしっかりとチェックしておきましょう。

3.冷凍庫を設置する場所を考える

業務用冷凍庫は大型の場合も多く、設置する場所が、ある程度決まってしまうこともありますよね。また、店舗や工場などの場合は作業の邪魔にならないように、屋外や暗くて湿気の多い場所に設置することもめずらしくありません。

ところが、屋外や冷暗所などはどうしても温度差が生じやすい場所となり、霜がつきやすい環境になってしまうと言えます。さまざまな事情はあるかもしれませんが、冷凍庫は湿気が少なく、温度が上昇しにくい場所に置くことが賢明です。

4.定期的に霜取り作業を行う

普段から気を付けていても、気づかないうちに霜がついてしまうことがあります。その際は、できるかぎり霜が小さく庫内にひどくこびりつかないうちに、霜取り作業を行うことが重要です。霜取りを機械でできる冷凍庫ならまだ良いですが、その機能が備わっていないものも多いので、霜取り用のスクレーパーで削り取ったり、木製ハンマーなどで軽く叩いたりと定期的にこまめなケアを行いましょう。

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