冷凍倉庫設備は様々な視点から節電可能
冷凍倉庫設備は、基本的に大規模な冷凍倉庫を擁する設備となりますので、そのコストカット効果も金額ベースにすると、かなりの効果が見込めます。毎月一定の金額をコストカットできれば、年間単位でみると大幅なコストカット効果を期待することが出来そうです。
そして、それと同様に冷凍倉庫設備の節電対策をおろそかにしてしまうと、それだけで重大なコスト増加に繋がってしまう可能性もあります。このことが原因で経営を圧迫したり、事業計画に狂いが生じてしまうと、経営者にとって不利益以外の何者でもありません。
つまり、必要なコストではなく、対策を行わなかったがために発生する無駄なコストですから、これらは着実に・そして確実に確認の上、節電をするようにしましょう。
冷凍倉庫設備は大きな設備となりますので、業務用の冷蔵庫や冷凍庫などとは異なり、様々なポイントから節電のアプローチをすることが可能となっています。
まず考えておきたいのが、様々な電気料金の節約です。冷凍倉庫設備の冷却性能そのものに関わるコアな節電対策はもちろんのこと、その他の部分の細かい節電からでも如実にその成果を上げることはできるでしょう。
たとえば、施設全体の不要な照明などについては間引きを行ったり、広告照明を深夜の時間帯には消灯するなどの対策も有効です。
福利厚生や施設、設備で稼働する人員の働きやすさの観点から、過度な節電対策を行うのは考えものではあるものの、直接生産性及び人員の働きやすさに関わりのない部分での節電対策は必ず見つかります。まずは、こういった部分の節電対策を重要視すると良いでしょう。
冷凍倉庫設備で行うことができる節電チェックポイントには様々ありますが、すぐに取りかかることができるものを、いくつかお伝えします。
まずは、フィルターの清掃です。空調機のフィルターは非常にエネルギーの無駄が発生しやすいポイントでもあります。
これは業務用の冷凍庫や冷蔵庫はもちろんのこと、冷凍倉庫設備のような非常に規模の大きな設備であっても同様です。フィルターの清掃は出来る限りこまめに行うようにしたいところです。これにより、より効率的にエネルギーを使うことができますので、節電対策、ひいてはコストカットにつながるといってもよいでしょう。
大規模な冷凍倉庫設備の場合は様々な兼ね合いで、扉及び空気の出入り口が多数存在するというケースが多いでしょう。（搬入口やバックヤードの扉など）
これらの搬入口やバックヤード扉が開放されてしまうと、冷気がどんどん流出することに他なりません。冷気が流出するということは、その分だけ冷凍倉庫設備の冷却を追加で行う必要があります。ここで無駄なエネルギーが消費されてしまうというわけです。
ちょっとしたうっかりや業務の都合上「効率が良いから」といって、搬入口・バックヤードを長時間あけっぱなしにしてしまうという事例も多々見られます。
このように、節電対策を行っていても、ヒューマンエラーおよび従業員への周知不徹底によりコストが無駄にかかってしまうというケースも考えられます。まずは、従業員及び出入り業者への周知徹底の上、搬入口やバックヤードの確実な密閉を行いましょう。
こういった搬入口はバックヤードをこまめに閉める、そして冷気を出さないようにするという行為が従業員全体、ひいては社内や取引業者全体に広まることにより、数字の上でも明らかに節電効果が期待できるでしょう。
冷凍倉庫設備は大規模な設備ではあるものの、基本的な節電対策ポイントは業務用の冷蔵庫や冷凍庫などと大差ありません。ただし、それにプラスして大きな設備となりますから、冷却性能に関わるコアなポイント以外にも、いくつか節約・節電をすることができる部分も存在します。こういった点を押さえておくことにより、確実に節電効果及びコストカット効果が期待できます。
まずは、今すぐにできるチェックポイントの実践及び、その他従業員への周知徹底などからスタートしてみましょう。こういった細かいすぐにできる対策が、後々の大幅なコストダウンにつながります。
