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業務用大型冷凍・冷蔵庫の霜取りは難しい?その方法や種類を解説

業務用大型冷凍庫

家庭用冷凍・冷蔵庫と業務用大型冷凍・冷蔵庫、霜取りにおける違いは?

業務用大型冷凍・冷蔵庫の霜とり方法についてご紹介していくにあたり、まずは家庭用の冷凍・冷蔵庫と業務用の大型冷凍・冷蔵庫の違いについて解説する必要があります。

家庭用の冷凍・冷蔵庫は、一般的に家庭用で収まるほどの内容量となっており、冷凍・冷蔵庫本体の規模も大きくありません。また冷却性能についても、家庭用の冷凍・冷蔵庫の場合は業務用とは異なりますので、手入れについても特段難しいものはありません。

家庭用冷凍・冷蔵庫の場合は霜が付着してしまったとしても、霜取り運転やデフロスト運転と呼ばれるモードに切り替えることにより、冷凍・冷蔵庫内に付着した霜を除去することが可能です。

これらの機能は家庭用機器に一般的に付随している機能で、冷凍庫の中の温度を上昇させることにより、物理的に氷を溶かすというモードとなります。

そしてよほどのことがなければ家庭用冷凍・冷蔵庫だと、そこまで多くの霜が短期間の間に付着するということもありませんし、除去に苦労するほどの霜がつくということもあまり考えられません。

しかし、業務用大型冷凍・冷蔵庫となれば話は全く別です。業務用大型冷凍・冷蔵庫はそもそも飲食店舗などの厨房や、長時間にわたり「煮炊き」をする現場の近くに設置されていることが極めて多く、このことで霜が付着する原因になる湿気や高温にさらされることが非常に多くなります。

そのため、業務用大型冷凍・冷蔵庫の場合は霜取りが非常に重要な作業となります。

業務用冷凍・冷蔵庫の霜とり方法・その種類を解説

業務用冷凍・冷蔵庫は、家庭用と異なり霜取り運転の機能がついていないケースが多く、仮に霜取り運転の機能が付いていたとしても、様々な事情がその運転を許してくれないというケースもあります。つまり、冷凍庫内の温度をむやみやたらに急上昇させることは、冷凍庫内に保管してある食材や食品などの品質管理の部分から問題があるというケースがほとんどなのです。そこで、様々な方法を用いて、霜取りをしていく必要があります。

一番確実で間違いのない霜とり方法は、一旦庫内にある食材や内容物をすべて取り出して別の場所で保管をした上で、「電源そのものをオフにしてしまう」という方法です。これにより、庫内の温度は少しずつ上昇していきますし、最終的には室温と同じだけの温度になりますので、当然霜も解けていきます。

これはマニュアルなどにも記載されている方法で、比較的正式な方法となります。しかし、業務用の機器の電源を長時間オフにできる時間が空いているかといえば、また別の話です。

特に、状態や状況によっては一瞬たりとも電源をオフにすることなど考えられないというケースも、あるのではないでしょうか?

そのため、これはあくまでも最終手段として認識しておきましょう。また、場合によっては古くて耐用年数を超えているようなタイプの場合、一度電源を落とすと再度電源投入後、正常復帰することができず、そのまま機器が故障してしまうというケースもわずかではありますが、散見されます。

続いて考えられる方法は、機器を稼働させながら霜を取り除くという方法になります。一つの方法としては、スクレーパーという氷を削り取るためのヘラのような部品を使って、少しずつ削り取っていくという方法です。

付着している霜がそこまで大きく、また厚いものでない場合はスクレーパーを少し温めてから削り取るように使うことにより、簡単に霜取りが可能となります。しかし、スクレーパーなどでは到底太刀打ちできないような、厚く硬い霜につつまれてしまっているような状況になると、この方法が使えないこともあるでしょう。

そういった時には最終手段として、先程ご紹介したように電源をオフにしてしまうか、もしくは木製ハンマーやショックレスハンマーなどで優しく庫内に付着した霜を叩き、氷そのものを叩き割るという方法もあります。

まとめ

飲食店舗などの場合、業務マニュアルに入っていないという理由で、機器の霜取りをつい疎かにしてしまう事例もあります。しかし、業務用の場合は霜取りを普段から行っておかなければ、気が付いた時には取り返しのつかないような、大きな霜になってしまうこともあるのです。

また、デフロスト運転が利用できない・利用したとしても霜を溶かすに足らないという場合もありますので、普段からスクレーパーで細かく削り落とすか、もしくは今回ご紹介したようないくつかの方法で霜取りをする必要があります。

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