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産業・業務用冷凍庫の選び方とは?注意点も含めて解説します
業務用冷凍庫
自社店舗などの用途に合わせた冷凍庫を選ぶ
一口に、産業用・業務用冷凍庫といっても、以下のような主に2つのタイプがあります。
1.冷凍冷蔵庫
冷凍冷蔵庫とは、冷凍と冷蔵機能の2つが備わったものです。冷凍だけではなく、冷蔵機能も利用できるので、冷蔵用の商品も抱えていたり、1つの機械で2つの用途を便利に使いたいという方におすすめです。
ただ、全体の容量は同じですが、冷蔵と冷凍の容量の割合は異なりますので、自社では冷蔵と冷凍のどちらの商品を扱うことが多いかを確認しながら、検討する必要があります。
2.冷凍庫
文字通り、冷凍機能のみが付いた機械です。冷蔵機能が付いていない分だけ冷凍のスペースや容量が広くなりますので、数多くの商品を入れることが可能です。冷蔵機能より冷凍機能をたくさん利用したい方は、このタイプが便利でしょう。
扱う商品の種類によって冷却方法が異なる冷凍庫を考える
同じ冷凍商品でも、その種類は多岐に渡ります。例えば、半月程度冷凍保存しておきたい商品がある一方で、半年以上は長期保存したいという物もあるわけです。また、商品によっては冷凍保存の方法が異なる方が良い場合も存在します。幅広い商品を適切に冷凍するためにも、次のような冷凍庫の種類を理解し、ふさわしいものを選ぶことが大切です。
1.直冷式冷凍庫
冷凍庫内の壁を冷やすことで、冷気を庫内に循環させる冷却方法を取ります。つまり、中に入っている商品との温度差を活用することで、冷気を循環させるのです。この冷却方式は、冷蔵庫と同じしくみでもあります。ただし、温度差を利用することにより着霜が起こりやすくなりますので、日々のこまめなメンテナンスが必要となります。
2.ファン式冷凍庫
ファン式冷凍庫は、風を冷却器で冷やし、その風により庫内の商品を冷やします。温度差を利用するわけではないので、直冷式冷凍庫よりもゆるやかに冷却します。また、ずっと温度を下げたままではなく、定期的に温度を上げながら冷やすので、着霜が生じにくいのも特徴です。しかし、冷凍焼けが起こることがあるので、品質を落とさずに長期保存をしたい商品には向いていないと言えます。
6ヶ月などの長期間保存が必要なら超低温冷凍庫を選ぶ
実は、産業・業務用冷凍庫はゆるやかに商品が冷やされるため、高品質の食品などを保存するには向いていません。なぜなら、ゆっくりと水分が商品内で凍ることにより、商品内にできる氷の結晶が大きくなり、その組織がダメージを受けてしまうからです。また、冷凍庫内で長期保存をしていると、食品の味やにおいなどが変化してくるケースも多くあります。
ところが、超低温冷凍庫なら庫内の商品の温度が下がり、微生物の増殖や化学反応が生じにくい状態を保つことができるため、商品がダメージを受けたり、味やにおいの変化を防ぐことが可能となるのです。特にマグロなどの、品質を下げないまま長期間冷凍したい商品を多く扱っている店舗なら、超低温冷凍庫を選ぶことが重要となるでしょう。
省エネ機能が付いているかを確認
産業用・業務用冷凍庫は家庭用冷凍庫と比べ、エネルギーの出量が大きいことやドアの開け閉めの回数がどうしても多くなってしまいがちなことから、その分電気代も上昇するケースがめずらしくありません。そのため、省エネ機能が付いている冷凍庫を選ぶことがポイントです。
省エネ機能は、各冷凍庫メーカーによってさまざまな方法が取り入れられていますので、自分の店舗などに合った省エネ対策ができるメーカーの機器を、手に入れることがおすすめです。たしかに省エネ機能が付いていない冷凍庫の方が割安ではありますが、使用を続けるごとに電気代などコストが大幅にかかってきては、経営も圧迫させることになってしまいます。そのため、結果的には省エネ機能が付いた冷凍庫を選ぶ方が、コスト削減につながるのです。
まとめ
産業用・業務用冷凍庫は、冷蔵庫よりも商品の保存が効くので便利な機器だと言えます。しかし、各々の商品によっては冷凍方法を考える必要がありますので、扱う商品に合わせた冷凍庫を選ぶことが大変重要です。