電子部品・食品工場の空調設備業者はどう選ぶ？適切な管理ができる業者を選ぼう

部屋の広さだけで空調が決まるわけではない

業務用の空調設備や業務用エアコンを入れる際、お客様や従業員の快適性を保持する目的及び室温管理という部分で、飲食店舗の客席エリアなどであれば単純に設備の広さに応じて、空調のパワーやグレードを決定することも可能です。それでも十分に、性能を発揮することはできるでしょう。

しかし、広さだけに応じて空調や業務用エアコンのパワーを決定してしまうと、それだけでは決め手が不十分だというケースもあります。例えば、真夏の非常に気温が上がりやすい飲食店舗の厨房エリアに設置するエアコンや業務用空調設備のパワーと、比較的気温上昇の要素が少なめな図書館の室内に設置するエアコン及び業務用空調設備では、そのパワーが全く同じで良いということはまずありえません。

このように、部屋の広さだけで空調のパワーや設備を決定するのは、少々早計というケースもあります。

事業所の用途に応じて適切な空調設備選びを

ここで考えておきたいのが、事業所の用途に応じて、適切な空調設備やパワーを選定するという行程です。冷房能力の部分にフォーカスして考えると、食品工場や電子部品工場においては冷房が効きすぎていると気温が下がり過ぎてしまい、様々な部分で不都合を及ぼすケースもあります。

また、一般的なエアコンよりも温度管理を徹底して行わなければならないというケースもあるでしょう。特に、食品の貯蔵庫などについては厳格な温度管理が求められることもあり、こういった部分からも、事業所の用途やどのような使い方をするのかに応じて、適切な空調設備を選ぶ必要があるというわけです。

ところで、もう一つのポイントにフォーカスして考えてみましょう。例えば、事業所の用途から派生して、その作業環境です。

例えば、電子部品の工場であれば、電子部品の削りカスや粉じんなどが舞う環境も考えられるでしょう。そういった場合、できるだけ粉塵などを自動洗浄することができるような設備を持った空調設備を導入するのが、長持ちのコツとなります。これにより、日々のメンテナンスコスト削減が、最初から可能になります。

また、空気清浄機などの機能が付いている空調設備を導入することにより、別途かかるはずである空気の清浄に関するコストを、削減することにも繋がります。

食品工場・電子部品工場の空調設備業者の選び方は？

食品工場や電子部品工場の空調設備業者の選ぶ際は、空調設備及び空調機器のみの販売やメンテナンスに「特化」している専門業者への依頼を、強くお勧めします。

場合によってはコネクションなどの事情によって、一般的なリフォームショップなどの提携業者を利用するケースもありますが、こういった場合、空調設備の配管などはできるものの、事業所の用途や広さまで考慮した施工ができないケースがどうしても発生してしまいます。基本的にこういった業者は、空間全体のことまで考慮することが専門ではないからです。

さらに、一般的な家電量販店などでエアコンや空調設備の設置を依頼するのも考えものです。場合によっては、店舗や工場の空調設備の現場が初めてというケースもあるなど、基本的に家庭用のエアコンや空調設備を普段施工している業者については、経験値の問題で満足のいく施工ができないケースもあります。

こういった業者に依頼をしてしまうと、あとから空調機器に不都合が発生したり、場合によってはせっかく導入した空調機器がすぐにトラブルを起こしてしまい、結局的に修理及び機器の交換を行わなければならないなど、予想外のトラブルやコストが発生するケースも十分に考えられます。

こうなると経営を圧迫することにもなりかねませんので、初めから空調設備業者の中でも専門性の高い業者へ依頼をするというのが最もスムーズで、より快適な業務環境の構築につながると言って良いでしょう。

まとめ

電子部品や食品工場は、ただ単純に空調設備を設置すればそれで良い、というわけではありません。なかには厳密な温度管理が必要なケースもあり、その他空気清浄設備などを併設できる空調設備が必要なケースもあります。このような状況に対処することができる、空調設備専門の業者に依頼をするのが、最も適切でスムーズな方法だと言えるでしょう。