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作業効率・性能のためにもキチンと選ぼう!チラーの選び方と費用を解説

チラー(冷却水循環装置)

そもそもチラーの冷却方法って?

チラーは、どのような冷却プロセスを辿って物を冷やしてくれるのでしょうか?基本的にチラーの種類は、空冷方式か水冷方式かの2通りに分かれます。空冷式チラーの場合は、循環水を空気の力によって冷やすことになります。そのため室内には、循環水から放出された熱が排出されます。これにより、いわゆる排熱が発生することとなります。熱交換の原理からみて、この排熱が発生することはどうしても避けられません。

つまり、空冷式チラーを利用する場合には、周囲に排熱が発生しても問題ない環境であることを確認しておくとよいでしょう。また、排熱が発生し室内の温度が上昇するのが好ましくないという環境の場合、空冷式のチラーを使うことは適さないということが言えます。

一方で、水冷式のチラーについては、排熱が発生しません。冷却水と熱交換を行うことにより、循環水を冷却するというプロセスを持っていることから、外側に廃熱が漏れることはないというわけです。しかし、水冷式のチラーを使う場合には、循環水を冷やしてくれる冷却水そのものを冷やし続ける必要があるため、冷却水についてはまた別に循環構造が必要となります。

ただしこちらのタイプについては、様々な兼ね合いから、室内の温度が上昇するのが好ましくないケースなどでは、一定の成果を発揮します。このあたりの兼ね合いがきちんと取れていない限り、チラー選びに失敗してしまうケースもありますので、十分な注意が必要です。

チラーの用途も重要?

周辺環境及び排熱に関して考えるのであれば、空冷式チラーもしくは水冷式チラーの2通りから選べば良いということになりますが、そもそもの用途として、どのような商品や物をどのくらいの温度まで冷却する必要があるのか、この部分についても検討する必要があります。

例えば、ある程度の基準(一般的な冷蔵庫などでも対応できる範囲)まで冷やすことが出来れば・もしくは保冷用途であれば、そこまでの大規模な性能を持つチラーでなくてもよいということになります。しかし、期待されるべき冷却性能が一定の基準以上の場合、一般的なチラーではなく、水冷式の中でも特に、氷点下まで対応できるような冷却水を利用出来るチラーの導入を検討すべきです。そうでない限り、せっかく導入したチラーも期待した性能を発揮してくれず、結局満足のいく結果に至らなかった、ということも考えられます。

チラー導入の費用は?

一般的にチラー導入の費用は、数百万円程度から数千万円となります。業務用のもので、食品冷却用のチラーであれば、数百万円単位で購入することが可能です。また中古のものを購入する場合には、もう少し価格が抑えられるケースもあります。

一方、その他の半導体製造分野、その他の産業分野などで大規模なチラーを利用する場合には、冷却システムそのものを構築する必要があるケースもあるため、その費用はもう少し高額となります。

ただし、業務用の食品冷却用チラーまたは産業用のチラーいずれのケースでも、省エネ性能の高いものを導入することにより、省エネ推進等に関する助成金や補助金などを受けることができる場合もあります。

こういった制度を利用することにより、通常かかるべき費用の25%から最大で50%程度の費用を助成金もしくは補助金として受け取ることもできるのです。

特に、飲食業ではこういった助成金は関係ないのではないか、と思われる方も非常に多いのですが、助成金や補助金の申請が可能となっています。業務用冷蔵庫や業務用冷凍庫も同様に、助成金や補助金の申請が可能なケースもありますので、合わせて一度確認しておくとよいでしょう。

まとめ

チラーの選び方としては、その用途に合っているものかどうか、期待されるべき性能を発揮することが出来るタイプのものかどうか、また費用は折り合うかどうか、排熱が出る環境でも使用するのか否かなど、さまざまなポイントがあります。費用については、食品用のチラーであれば数十万円から数百万円単位で購入することができ、産業用の大規模な冷却システムの場合は、それよりもさらなる見積もりが必要となります。

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