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メーカー別チラー種類と冷却水循環装置とは?徹底解説

チラー(冷却水循環装置)

冷却水循環装置とは

冷却水循環装置とは、チラーのことです。これらは、文字どおり物体や食品を冷却する際に使う非常に重要な装置となります。冷蔵庫や冷凍庫などにも、チラーの原理が利用されています。

基本的にチラーは、その原理として冷却水を循環させることにより、目的の対象から熱を奪うことで、冷却するというシステムを持ちます。ちょうど、風邪をひいて熱を出した際に額に冷たいおしぼりなどを当てることがありますが、原理はあれと全く同じです。そのおしぼりに冷たい水が絶えず循環して当たり続け、常におしぼりがキンキンに冷たい状態、というのがチラーのわかりやすい例えです。

メーカー別チラーの種類

チラーには、様々な種類があります。一般的にチラーの種類としては、循環している液の温度を下げるために空気の力を使う空冷式冷凍機と、冷媒・つまり冷却水をまた別の冷却水で絶えず冷まし続ける水冷式の冷凍機が存在します。

基本的にどちらも有効ではあるものの、空冷式チラーについては室内に「チラーで奪った熱」が放出されるという特徴があります。そのため、熱エネルギーが室内に放出されることになりますので、室温が上昇するという側面があります。

一方で、水冷式冷凍機については、そもそも循環水を別個の水(もしくは水よりも冷たくなることのできる冷媒)で冷却していますので、室内に排熱が出る余地がなく、室温が上昇しないというメリットがあります。ただし、この場合は冷凍機用の冷却水を循環させるための設備が別途必要になりますので、大規模なシステムになればなるほど、チラーの規模は大きくなります。

ここからは、メーカー別にチラーの種類をご紹介していきます。

1.神戸製鋼所のスクリュブラインチラー

これらは極めて冷凍能力が高く、自動車産業から食品加工業に至るまで、様々な用途で利用することができるようになっています。また、温度についても幅広く設定することができるため、安心して利用できます。

2.株式会社レイケンの冷温調機

単純冷却のみならず、高温での媒体温度を設定することもできるため、あらゆるシーンで利用することが可能となっています。また、温度の上昇や下降においてイレギュラーが発生した場合にはセンサーで検知することが可能となっており、業務のラインを止めにくい構造だと言えるでしょう。

温度については7°から95°までの設定が可能です。また、条件によっては屋外でも利用可能という小型のチラーもあります。大型のものが多い中で、小型のチラーというのは非常に珍しい存在です。

3.第一工業株式会社の小型冷水機チラーFCC

食品加工業などでよく使われる温度帯での使用が可能となっており、非常に見やすく簡単に扱うことのできる温度調節器も採用されています。また、オゾン破壊係数ゼロの新冷媒であるR404Aが採用されていますので、この辺りに関しても心配はありません。

食品加工の世界で重要な温度管理や、原材料を間接冷却する際などに効果を発揮し、その他医薬品などについても、医薬品を製造する際に発生する反応熱の除去などにも活用することができます。小型であれば条件により屋外でも使用可能ということで、この辺りについても需要が見込まれます。

4.第一工業株式会社のインバーター食品用低温冷水機チラー

食品加工業において主に利用シーンが想定されており、1°から35°の冷水を安定供給することができます。また、ステンレス製の冷却機が採用されていますので、水質が変化する心配もありません。また、シビアな温度制御を可能としていることから、一定の温度を必要とする食品加工シーンでは、特に威力を発揮します。

まとめ

今回は、メーカー別にどのようなチラーがあり、そしてどのような役割を持ってどのような機能を持っているのかを網羅的にご紹介してきました。結果的に冷却水循環装置・チラーは、冷却水を循環させることにより、熱交換の原理から対象の熱を奪い、そして絶えず冷却し続けることのできるシステムです。

食品加工から、シビアな温度管理の求められる半導体の製造まで、幅広い分野で使われているチラー。その利用シーンは非常に広く、チラーを探す際はまず、用途別にメーカーへ問い合わせをするのが良いでしょう。

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