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チラーは適切なメンテナンスで快適に使おう!よくある質問も解説します

チラー(冷却水循環装置)

チラーのメンテナンス方法は?

チラーは、その使用用途によってもメンテナンス方法が異なりますが、ここでは一般的なメンテナンス方法について解説します。また今回は、食品冷却用のブラストチラーを例にとって、ご紹介していきます。

基本的に庫内は衛生的に維持するべきであり、また衛生的に維持することにより、その本来の性能を発揮することができます。また冷却水を循環させる関係上、どうしても冷却器周辺には霜が付着するケースが多く、特にブラストチラーなど直冷式の場合は、特に手動で霜取りを行わなくてはなりません。空冷式のチラーであれば、霜取りが自動で行われるタイプのものもありますが、ブラストチラーなどもタイプによっては、原則として霜取りは手動となります。

基本的には、毎日メンテナンスを行いたいところです。またブラストチラーの場合は霜取りボタンが付いているケースが多いので、作業終了後には霜取りボタンを押下するところから、メンテナンス作業を開始しましょう。

霜取りはおおよそ20分から30分程度で完了します。ブザーが鳴ったら霜取り運転が終了していますので、ここからが手作業でのメンテナンスとなります。

まずは霜取り運転が完了したら、電源ボタンを押して電源をオフにしましょう。合わせて誤作動防止のため、電源プラグを抜くもしくは漏電ブレーカーなどを操作して、通電しないように処理を行います。

続いて内部の清掃に入ります。取り外せるものについては取り外し、中性洗剤で洗浄、最後には水もしくはぬるま湯あるいはお湯などで洗い流すようにしましょう。またこのとき使用するのは、一般的な中性洗剤で構いません。その後よく水気を拭き取るか乾燥させてください。乾燥した段階でアルコールなどを噴霧すれば、処理完了です。

後は同じ要領で、各部分を清掃していきます。洗剤が利用できない部分については水拭きもしくは、アルコール噴霧などマニュアルに従って清掃をしてください。

チラーの耐用年数は?

チラーの耐用年数は、一般的に冷蔵庫や冷凍庫と同様に6年程度がひとつの目安となります。もちろん使用環境や状態によって、これより短くなることもあれば長期にわたり使用できるケースもあります。耐用年数を超えて使用することには特段の問題はありませんが、性能が落ちてきたり、動作しなくなったりするなど予期しないトラブルに見舞われる可能性もありますので、耐用年数を過ぎたら買い替えを検討することがおすすめです。

買い替え時はこんなとき

一般的にブラストチラーを含めて、冷却性能が落ちてきたり、センサーが反応しなかったり、あるいは期待されるべき性能を発揮しない・そもそも動作しないことがあるなどの場合は、買い替えを検討しましょう。また、電源プラグや電源周りに断線などが見つかった場合には危険ですので、その場で使用を中止し、即座に買い替えや交換を行いましょう。

よくある質問

以下に、よくある質問をまとめました。

Q.排水ストレーナのカビ(orスライム)が取れません。買い替え時ですか。

A.買い替えどきです。経年劣化によって、衛生的な使用ができなくなっているケースが考えられます。こういった場合はあらゆるトラブルが想定されますので、買い換えを検討しましょう。

Q.電源が入らないことがあります。

A.こちらも買い替えを検討しましょう。電源が入らないということは電気系統に何らかのイレギュラーが発生している可能性が考えられます。この場合、無理して使い続けるといざという時に動作しないなどのトラブルに見舞われることはもちろん、通電周りのトラブルから火災に発展することも考えられます。

Q.聴いたことのないような異音がします。冷却性能に異常はありませんが、どうでしょうか?

A.異音発生は、筐体に何らかの異常が発生している可能性が極めて高く、少なくとも通常運用は一度ストップして緊急メンテナンス、もしくはサービスマンを呼んで修理を検討すべきです。また、筐体の周辺に目に見える異常がない場合は、内部に何らかの差し支えが発生している可能性が高いため、無理に分解などをせず、サービスマンの到着を待ちましょう。

まとめ

チラーのメンテナンスは衛生状態を保つことの他に、耐用年数を超えてきたあたりからさまざまなトラブルに関するメンテナンスも必要となります。定期的なメンテナンスやチェックを行うことにより、長く使い続けることは可能ですが、対応年数は一般的に6年とされています。これを超える期間運用する場合は、買い替えについても検討しながら運用するようにしましょう。

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