まずは冷凍・冷蔵庫のしくみを知っておく
冷凍・冷蔵庫の節電&節約方法を知るためには、それらのしくみを理解することが大切です。まず冷蔵庫には、冷媒入りのパイプが張り巡らされています。それが庫内の外と中を循環するようになっているのです。冷媒は庫外では液体ですが、庫内では気体になります。物を冷やすには、気体になった冷媒に圧力をかけ、放熱させることで液化させます。そして、液化した冷媒を蒸発しやすい状態にし気化させることで、熱を奪うというシステムを取っているのです。
一方、冷凍庫にはガス管があり、管内のガスがコンプレッサーで圧力をかけられ、液体になります。その液体は広い菅内に送られることで膨張し、再びガス管に戻ります。このとき、液体が気体化され、周囲の熱を奪う状態となります。つまり、熱が奪われることで冷えた空気が庫内に送られ、物を冷やすことができるのです。
冷蔵庫の節電&節約方法とは
冷蔵庫の節電&節約方法は、日常の中で意外と簡単にできる方法ばかりです。以下の方法を心がけてみましょう。
冷蔵庫の中の温度は強にせず、季節によって中か弱に設定しましょう。中の物を冷やそうと温度設定を強にすると、それだけエネルギーを使ってしまうことになります。しかし、設定温度を下げるとエネルギー消費がその分減りますので、1年に換算すると思った以上の節電効果が期待できるのです。
業務用で使う冷蔵庫は、ドアの開け閉めが多くなったり、商品チェックなどをするために長時間開けっ放しにしなければならないこともあるかもしれません。ただ、こうしたことが続くと中の冷気が外に逃げることとなります。そうすると、庫内の温度がその分上昇してしまうため、中の物を再び冷やすのに時間がかかってしまうのです。つまり、それだけ冷やすためのエネルギーを使うことになりますので、電気代も上がります。
ドアを何回も開け閉めしたり、長時間開けっ放しにしないことを心がけることで、節電対効果につながります。
冷蔵庫が壁の近くや湿気が多い場所に設置されていると、冷蔵庫が上手く放熱できなくなる場合があります。放熱がスムーズに行われないと、その分だけエネルギーを費やすことになり、電気代も上昇します。無駄なエネルギーを使わないためにも、冷蔵庫は壁の近くや湿気が多い場所には置かないことが大切です。
冷凍庫の節電&節約方法とは
冷蔵庫と同様に、冷凍庫も温度設定を下げたり、設置場所に気を付けることで有効に節電が可能です。ここでは、他の冷凍庫の節電&節約方法について、以下にご紹介します。
冷凍庫は、庫内を物である程度詰め込むことが大切です。冷凍庫の場合は冷凍された庫内の物同士が保冷剤と同じような働きをするため、冷気を逃すことが少なくなるからだといわれています。そのため、電気代の節約になるのです。
できたての食べ物など、物を冷やさずに冷凍庫に入れることは避けましょう。もし熱いまま入れてしまうと、それを冷やすまでに大幅なエネルギーを使うことになります。その分電気代も高くなってしまいます。
冷凍庫のドアにはパッキンが付いています。しかし、それが傷ついていると、その隙間から冷気が外に逃げてしまう可能性があります。そのままにしておくと庫内の温度が上がり、冷やすためにエネルギーを多く使うことから、電気代が上昇する原因になりますので、パッキンに不都合があるときは取り換えることが重要です。