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ハサップについて

ハサップとは、HACCPと英語で表記されており、食品の製造や出荷の全工程において食中毒菌の繁殖や汚染、異物混入等を引き起こす可能性がある原因を知り、その危険な原因事態を除去、又は軽減させる為に重要な監視や監督、記録に残すことを言います。


主に食品の安全に管理する手法を言います。食中毒を予防する為に結成されたチーム、計画、記録と言われており、2020年6月に厚生労働省により義務化された法律でもあり、指定された食品事業所や飲食店、施設に設置することが決まりとなります。

ハサップ=HACCPは、
HAZARD(危害)
ANALYSIS(分析)
CRITICAL(重要)
COTROL(管理)
POINT(点)

この5つの単語の頭文字から取ったことで出来た名前で、HAZARD(危険)ANALYSIS(分析)で「危害分析」、ANALYSIS(分析)CRITICAL(重要)COTROL(管理)POINT(点)で重要管理点という言葉を作ることが出来ます。

この言葉からみて、消費者、お客様に安全に食品を提供することで、ハサップは重要なことと言えます。危害分析では、畜産業者や農家などで家畜にあたえる餌や肥料などから異物や微生物が入っていないかの特定から開始となり、例えると、東日本大震災で家畜の餌のワラが放射能汚染しまった出来事があり、知らずにその家畜たちがワラを食べてしまい、家畜が処分されてしまったということがあげられます。
農家は消費者の安心安全の為に、大きな赤字になってしまったというのがよくニュースであげられていたことを思い出します。

次の重要管理点は、食品の安全を管理と維持をするために管理基準を明確にするための行程と手順を意味します。ハサップは食品や製品への危険物質の混入に対し、整理と分析と管理することで、食品や製品に関する事件や事故を減らす方法です。
尚、ハサップはWHO(世界保健機関)とFAO(国連食糧農業機関)が合同で運営している食品規格委員会によって発表されており、世界で認められているのです。

ハサップの手法とは?

まずハサップはどこで、どんな時にするのか?「いつ?どこで?どのように行うか?」ということを明確にし計画を立てることが大切になります。
そして食品の保管や納品時の状態の確認と厨房にいる職員の体調管理や手洗いの徹底、調理器具や厨房内、トイレの洗浄や掃除をし厨房以外にもその建物自体の衛生管理が重要になります。
食品は特に冷蔵庫で保管される事が多い為、冷蔵庫内の温度を観察し記録に残して行き。当然冷蔵庫内の掃除や古い食品の破棄もすることが重要になります。

◎ハサップの手法手順は次の通りです。
まず原材料(餌や肥料、材料)などの仕入れから始まります。そして製品が出来上がった時の最終検査をし、製品に何か問題があればその製品を破棄するのです。そして問題点や破棄理由をきちんと記録に残して保管します。

食品以外の場合、微生物や異物を取り除いての出荷となりますが、ハサップは問題が発生した製品の出荷自体を無くしてしまうのです。もし微生物や異物が混入した状態で製品を出荷してしまった場合、このハサップの保管された記録が監査の重要書類となります。この記録でどの部分に問題があったのかを解明することが出来ると言うことなのです。

ハサップ(HACCAP)の7原則と12の手順

ハサップは食品の製造の工程を管理するために、7つの原則と12の手順が設定されています。

・危害要因分析のための準備にハサップチームの編成
・製品取り扱い書の作成準備
・意図する用途、対象となる消費者の確認
・製造工程一覧図の作成
・製造工程一覧図を現場やチームで確認

があげられ、ハサップのチームには畜産農家、食品衛生管理者、管理栄養士、調理師、製品製造担当、広報担当もあげられておりチーム内の役職もそれぞれ異なります。
特に重要な役割でもある広報担当者はマスコミへの広報も重要ですが、製品や食品材料に関しての情報収集をするという業務があります。各部門でハサップの専門知識を持った人材を選んでチームを編成します。

そして危険分析、ハサップ(HACCAP)プラン作成の決まり、原則は、危険要因の分析、重要管理点の決定、管理基準の設定、改善措置の設定、検証方法の設定、記録の保存方法の設定です。
製品の危険要因の解明や検証方法、そして製品に異物が入らないための改善方法や異物が混入された状態の製品を誤って出荷してしまった場合、または出荷を防止するための方法を設定し記録に残すことが大切になります。

冷蔵冷凍庫内の温度管理

まず冷蔵冷凍庫の使用目的は「食品の保管」です。常温で保管してしまうと傷んでしまう食品や食中毒の原因になる食品を安全に保管するのが、冷蔵庫と冷凍庫になります。ちなみに常温で保管できない食品は4時間常温の部屋に放置しただけで、細菌が繁殖すると言われています。しかし冷蔵庫と冷凍庫の温度管理は完ぺきではありません。

理由は冷蔵庫の使用方法の誤りが原因となっているからです。冷蔵庫に沢山食材を詰め込んでいませんか?温度を常に確認していますか?そして冷蔵庫内を定期的に掃除していますか?この3つのことが出来ていないと、冷蔵庫に食品を保管していても細菌が繁殖してしまい、食中毒になる可能性が高くなります。冷蔵庫内はゆとりを作り、冷風の循環を良くし、温度計を設置しましょう。

そして1週間に1回は冷蔵庫内の掃除や冷凍庫の霜取りを行い、清潔保持し食品を保管しましょう。正しい冷蔵庫の温度は1~5℃、冷凍庫内の温度は-18℃~-22℃です。冷蔵庫と冷凍庫内の温度を常に測り記録に残して行きましょう。

ハサップ(HACCP)の良い所は?

ハサップを取り入れる事で良い事があります。第一印象は「なんか厳しすぎる法律」というマイナスな感じがしますが、それは違います。このハサップという法律は食品の衛生管理が出来て食中毒予防が出来ると言うところです。ハサップ事態は、既に義務化されており、していない飲食店や病院、施設がありそこで食中毒が発生してしまえば、大きな罪となります。

ハサップ(HACCP)の義務化!!衛生管理が制度化について

ハサップの義務化は食品衛生管理法ということで、2020年6月から厚生労働省が制度化しています。何故、制度化になってしまったのか?それは2018年の食中毒患者急増した出来事から始まります。
2018年の食中毒患者数は1330人でその中で亡くなった患者は6人でその原因は、食中毒菌カンポロバクターやアニサキスなどがあげられており、食中毒菌が発見された場所や物の中には仕出し屋の弁当や給食の弁当、施設で製造した給食があげられており仕出し屋や施設の厨房から食中毒菌が発見されています。

そして厨房以外にも、製造スタッフが食中毒菌を持ち込んでしまったケースもあり、マスコミも「食中毒で体調不良の製造員を働かせたのか?」と大きく取り上げていったのです。そのことから、食中毒対策強化をはじめ食品のリコール情報の報告の義務化でハサップの義務化に繋がったのです。

そして飲食店や病院、施設に衛生管理者を配置する事も義務化されており、この決まりを破ってしまうと食品衛生管理法違反となり、飲食店等は稼働出来なくなってしまいます。飲食店の壁や病院や学校の給食センターに貼ってある、衛生管理責任者の表記はとても重要になるのです。

ハサップを取り入れている事業所の種類と決まり

ハサップをと入れている事業所は決まりがあります。まず職員の人数です。職員が50人以上の食品製造企業はハサップが適用されます。50人以下の食品事業所は、一般の衛生管理法を守り稼働することができます。次に対象となる食品事業者をあげていきます。

◎飲食店

飲食店は食べ物を扱う為、当然ハサップを取り入れています。飲食店は、レストラン、ラーメン屋、お弁当屋、焼肉屋、洋菓子屋、ファーストフード店、居酒屋、カフェ、キャバクラ等、お酒を提供するお店も入ります。そして、何とコンビニエンスストアもハサップを取り入れています。

コンビニエンスストアもホットメニュー等、店員がお客さんに提供する為、食中毒を予防することが重要になります。コンビニエンスストアはチェーン店であり職員の配置もその日によって、不足している店にヘルプに行くなどの対応をするためハサップは重要となります。飲食店の衛生管理責任者は、主に店長が担当する場合が多いとも言われています。

◎病院・老人福祉施設・障害者福祉施設

福祉施設は食品の衛生管理に厳しいです。衛生管理責任者は管理栄養士が担当している事が多いです。又、害虫検査として毎月の検便を徹底している場合があります。病院や老人、障害者福祉施設は厨房職員以外にも医療従事者や介護職員などの様々な職種の人がおり、中には食材を外部発注しているケースが多いため、その外部発注業者も大きく関わってきます。外部発注業者と大きく関わるのが衛生管理責任者であり、もし食材に何か問題があればすみやかに外部発注業者に連絡する必要があります。

◎大規模保育園・幼稚園

保育園や幼稚園はおやつや昼食を提供する為、ハサップチームは、管理栄養士や調理師や園長が衛生管理責任者になり、保育士や看護士、幼稚園教諭がチームに入ります。福祉施設と同様で、毎月検便を行うことが義務化されております。

◎学校給食センター

学校の給食センターは集団食中毒予防に力を入れており、当然食品の保管も適切に行っています。衛生管理責任者には、管理栄養士が担当しています。ハサップのチームが管理栄養士や調理師、給食運搬担当者、教員、生徒の保護者が担当します。小学校や中学校の集団食中毒の事件は多くあり、その原因は給食を作る厨房や厨房職員の食中毒菌が検出されることが原因とも言われています。

また、学校に給食センターが隣接されていれば食中毒を予防できますが、給食センターが離れていると給食を学校に配送することになりその運搬時に食中毒菌が給食に入ってしまう場合が多いとも言われています。

◎畜産農家、一般農家

畜産農家や一般農家は大規模に行っている共同農家があげられます。農家は食材を作るため、重大な役割でもあり牛や豚などの畜産業は餌や水にも異物や微生物が混入されていないか?の確認が重要になります。しかし餌と行ってもワラなどですが、なかなか肉眼で微生物が入っていることは認識するのはとても難しいです。

そのため、ハサップのチームは農家と餌や肥料を提供する事業者が合同で行う場合が多いです。例えると狂牛病や鳥インフルエンザが流行った時期に、農家は独断で牛や鶏を殺処分したと思われる人が多いですが、農家と農家が雇った職員、餌を発注している業者や市役所の農林水産科担当職員がチームとなり動いています。

◎食品製造工場

食品製造業者には色々な種類があり、まず人が食べる食品製造業者と犬や猫などのペットが食べる食品製造業者、家畜が食べる食品製造業者があります。人が食べる食品製造業者には、パンや麺などの大量生産する業者もあればチョコレートやアイスクリームなどのお菓子を生産する業者もあります。

大手の食品製造業者は職員が50人以上おり、工場で生産をする職員や製品を検品、広報する職員、製品のアイデアを出す職員もおり、ハサップチームには製品を作る職員の他に広報担当者や製品を検品者や試食する職員も関わってきます。

ペットの食品を製造する食品は、人の食品製造業者と同様に製造担当者や食品を研究し試食する職員も関わってきており、獣医の協力も得ることがあります。ペットの食品は小麦粉や芋を使用している場合が多いため、人が食べることが出来る食品です。人が試食することで安心安全であることを理解することが出来ます。

冷凍設備のIOTについて

1、業務用冷凍庫設備のIOT化について

①そもそも業務用冷凍庫はどこで使用されているのか?

業務用冷凍庫は、大きな飲食店以外にも、学校の給食センターや病院、福祉施設でも使用されています。業務用冷凍庫は、厨房機器という分類になり最近では、大手電気店でも購入することが可能となっています。購入する人の多くは、通販での購入が多く直接メーカーに問い合わせて購入する人が殆どです。

又、物流業界でも業務用冷凍庫を使用しており、宅急便や医薬品や輸血液の運搬車に使用されています。その目的は、適切な温度管理の中での運搬と破棄処分などの品物の破損や傷みを減らす事が目的と言われています。

②業務用冷凍庫のIOT機能とは?

一般家庭の冷凍庫のIOT機能は主に「材料が減っています」「賞味期限が近いです」「レシピを教えます」等のお知らせ機能が殆どですが業務用冷凍庫のIOT機能は、家庭用冷凍庫よりもレベルが高いと言えます。業務用冷凍庫を主に使用する場所には、必ず多くの人が存在します。

そのような場所で食中毒を発生させてしまったらどうなるでしょうか?集団食中毒事件とマスコミに取り上げられる可能性が高くなります。そして多くのマスコミは「食材の管理はどうやっていたんだ?」と聞いてくるでしょう。食中毒の予防の為に、業務用冷凍庫はIOT化したとも言えるでしょう。

まずIOT化した業務用冷凍庫には内部にセンサーが付いており適切な温度管理を遠隔で行う事が出来ます。温度管理は業務用冷凍庫のメーカーで行う場合やオーナーが行う場合と別な会社に委託して遠隔監視という形で冷凍庫内の温度を管理します。

冷凍庫内の温度や湿度を管理する事で、食材を安全に保管も出来て冷凍庫内の異常にも早期に気づく事が出来るのです。又、人材不足で現場で冷凍庫管理が大変であっても、他の会社に委託する事で冷凍庫に入っている食材ごと管理してくれるので人材不足の店舗では非常に助かると言えるでしょう。

③医療物流にも業務冷凍庫のIOT機能が活躍!!

病院で必ず必要になる輸血用血液や輸液。「病院にいつもおいてあるからストックがあるんだな」と思われる人が多いと思いますが、それは大きな間違えです。病院は必要な分だけ、製薬会社や献血センターに注文依頼をするのです。

よく高速自動車道で見かける、バイタルネット等の製薬会社や輸血運搬車にも業務用冷凍庫を使用しているのです。しかし運搬する人は、ただ病院に運ぶ事が目的で運ぶ品物まで管理する事は難しいのです。その為に遠隔操作で運搬用冷凍庫の温度を管理するオペレーターがいるのです。

輸血用の血液は適切な温度管理状態じゃないと、分離や沈殿してしまい使用出来なくなってしまう可能性が高くなります。輸液も同様で、高温状態だと質が落ちてしまい、使用出来なくなる可能性も高くなるのです。医薬品や輸血用血液は食材と同様で、非常に温度や湿度にも敏感でシビアと言えます。

④業務用冷凍庫のIOT化の問題点

温度や湿度を適切に管理してくれて、食材や医薬品が傷む事が減り食材ロスが無くなるというプラスな面がありますが、問題点もあります。
それは人材確保やコスト面です。今まで使用していた業務冷凍庫からIOT機能が付いた物に買い替えれば当然お金がかかり、温度や湿度を管理する会社に委託するにしてもお金がかかってしまうのです。しかしお金がかかっても、食材や医薬品の質が守る事が出来ることで消費者を守る事が出来ると言えます。

2、業務用冷凍庫のIOT化することでのメリットは?

①面倒な作業や人員削減

機械で温度を調整する時代や温度調整係や冷凍庫管理職員を配置するという考えは、とても古い考えで、その日職員が少なくて冷凍設備の管理が難しい場合どうするんですか?」という問題に直面します。
IOT化することで遠隔で機械や電子パネル(タブレットやパソコン)を操作しながらの温度管理や冷凍庫の設備の不具合を確認してくれます。しかもそこの会社や企業ではなく、委託をしての冷凍庫設備管理となるので、その企業での人員削減やその分忙しい部署に職員を配置することが出来るので企業は嬉しいです。

②品物や食材を安心に管理出来る

品物(食品や医療用輸液や血液)を安全に運搬出来ると嬉しいですよね。しかし運搬車に搭載している業務用冷凍庫設備の管理は、昔はとても難しくあの大手の配送業者や血液運搬企業の赤十字も運搬に失敗を重ねていたと聞きます。

その失敗の多くは、「品物をダメにしてしまう」「使いものにならなくなってしまう」ということです。現在の運搬業者はクール宅急便などよく聞くと思いますが、積み荷がある部分全体を一定の温度に保つことができるようなシステムとなっています。運搬をする運転手は、品物を運ぶだけで温度管理や品物の質に関しては関係ないのです。運転手以外の職員が遠隔で積み荷がある部分の温度管理をしていることになるのです。

3、業務用冷凍庫のサービスにあの企業が参入していたという事実!!

大手通信業者も業務用冷凍庫に参入しています。「冷凍庫を出すんですか?」と思う人もいますが、違います。大手通信業者が業務用冷凍庫の温度や設備を管理するのです。具体的に言いますと、この大手通信業者の冷凍庫管理はアメリカから開始されています。

アメリカの一般家庭用の冷凍庫は日本の一般家庭用冷凍庫と違いかなり大きく、レストランの業務用冷凍庫を使用しているような家庭が多いです。その事から「食ロス」等の問題点が多発していたのです。

そこで大手通信業者が2018年11月より、グローバルIOTソリュージョンの取り組みを開始したのです。主にする事は月額99ドルでレストランやスーパーの業務用冷凍庫の温度管理や湿度管理をアメリカでは既に開始されていたのです。

食品ロスや職員の目視確認による運用コストを減らす事が目的で遠隔操作での業務用冷凍庫の温度と湿度のモニタリングサービスとなります。
グローバルIOTソリュージョンはレストランやスーパー、病院や施設、漁業関係等を対象としています。遠隔監視機能を持たない冷凍庫がアメリカでも安く購入出来るので多く存在する状態なのです。それぐらい遠隔監視付きの冷凍庫が高いという問題があったのです。

しかし、グローバルIOTソリュージョンはその高いという問題を解決してくれたのです。わざわざ遠隔監視付きの冷凍庫を購入せずに、今まで使用している冷凍庫に専用の温度や湿度センサー通信機器を取り付けることで、温度や湿度をリアルタイムに収集し冷凍庫の異常にも気づく事が出来ます。

この通信センサーは5年以上動かす事が出来て電池交換すれば再稼働します。アメリカは既に進んでいたので、日本もどんどんこのようなサービスを利用する企業が増えると嬉しいですね。

凍設備の監視システムについて

冷凍システムが壊れれば、食品が傷んでしまうのは当然で食品を安全に保管できなくなってしまいます。冷凍庫や冷蔵庫の不具合があった時に、自動的にメンテナンス業者に連絡が行き修理に来てくれたらとても便利だと思いませんか?それが冷凍設監視システムと言われるものです。

冷凍監視システムとは?

冷凍庫や冷蔵庫を使用する場所は一般家庭の他に飲食店や食材を保管する漁業関係の会社など沢山あります。しかし冷凍庫や冷蔵庫を普段使っていて急に不具合があったとき、その店のオーナーや店長さんは何もすることが出来ず慌ててしまいます。不具合に早く気づくことが出来れば業務に問題が無くなるのです。

そのような時のために24時間365日冷蔵庫と冷凍庫の監視をしてくれるシステムがあります。監視システムは、冷凍庫の温度異常、冷気が出ない等の機器異常、電源異常をコンピューターによる遠隔監視を行うことが出来ます。不具合にも早く気づくことが出来て、業務に影響が少なくて済みます。

主に冷凍設備監視システムを使用する場所は?

冷凍設備監視システムを使用する場所や業者は多く、漁業関係の冷凍倉庫や冷蔵、冷凍運搬車両もその中に入ります。冷凍車両は移動しながらの監視となるので冷凍庫内の温度をリアルタイムで確認と記録が出来ます。冷凍車両は、冷凍遠隔管理以外にも運行管理も合わせて行っている場合も多いと言われ、車両に何か異常があれば迅速に対応できるように、監視用のパソコンの履歴を確認します。冷凍運搬車両には製造業で食品や医薬品、化学薬品とクール宅急便などの運送業者があげられています。

食品工場の省エネについて

食品工場は温熱や冷熱などの管理も重要となり大量のエネルギーを使います。食品工場にとって利益の最大化、地球環境の保全が重要となるのです。最近では食品工場で、省エネに力を入れてコスト削減を図る工場が増えています。

具体的な食品工場で取り入れている省エネとは?

多くの工場が取り組んでいる省エネはCO2排出の削減です。大手食品工場では、重油使用のボイラーからガスボイラーに変えてCO2削減をすることが出来、少ないエネルギーで水を加熱することが可能となったと言われています。水や熱に関しての省エネについては次の通りです。

・地下水温度を利用しての、冷房や暖房機器の使用
・排水を濾過させ再利用する。

排水を再利用することは水道代の削減にも繋がります。
そして空調設備が地下水の温度で調整できるのは、省エネにも繋がるのと従業員や食品にも優しいと言われています。
そして工場となれば、当然従業員が多いのは当然で、電気も沢山使用します。そこで電気使用料を常に監視または工夫することで電気量も削減することが可能となったのです。どのように電気量を削減するのか?それは次の通りです。

・蛍光灯や水銀灯からLED照明に切り替える
・フオークリフトをバッテリー充電式に変える
・従業員の残業等を無くす
・食品の容器を瓶からペットボトルへ変更
・食品の配送車の大型化とエコカーの導入
・クールビズやウォームビズの導入
従業員の協力を得ることで、食品工場内では省エネが可能となるのです。

食品工場に省エネ委員会の設置が重要

省エネは簡単にできるものではありません。従業員や上層部など各部門での協力が必要となります。そのために食品工場に、省エネ委員会を設置することが大切になります。省エネ委員会が行うことは、定期的に工場内の省エネパトロールと省エネ委員会を行い省エネ施策の決定と対策について話し合い実施します。
省エネ委員会のメンバーには工場で働く従業員の他に、工場を管理する責任者や製品を配送運搬する従業員、営業や広報を担当する従業員や製品を保管する従業員も入り、各部門から選出されることになります。

食センシング技術について

センシング技術はIOTにかかせない技術も言われていますが「名前は聞いたことがあるけど内容が解らない」という人が殆どです。そこでセンシング技術について、説明と種類について説明していきます。

センシング技術とは?

センシング技術とは、センサーと呼ばれる感知器機などを使用し様々な情報計測して数値にする技術を言います。計測としては、温度や音量、明るさや耐久性などの要素があり多くの場所で活用が可能となります。センシング技術には、リモートセンシングとスマートセンシングという2つに最近分かれています。

スマートセンシングは、センシング技術として同義で使われることが多いため、人間の体温や脈拍、健康管理や建築会社、交通会社、農業への利用への期待が高まっています。
リモートセンシングは、離れた場所で物を遠隔操作し、計測するセンシング技術です。宇宙や航空といった人間との位置が離れている時に利用されています。
今もコロナ渦ではリモートセンシング技術は人との接触無いので勧められています。

センシング技術の種類は?

センシング技術に使用されるセンサーは次の通りです。

・温度センサー:最近コロナ渦で多く利用されています。空港や教育機関で利用が急増。
・画像センサー:防犯カメラで使用されている場合が多いです。角膜センサーもこの中に入ります。
・湿度センサー:温度センサーと同様です。
・赤外線カメラ:防犯対策で使用されています。
・気象センサー:漁業関係者や農家が利用しています。
・超音波センサー
・電流センサー:農家での防犯対策で使用されています。
・電力センサー
・赤外線センサー:農家で使用されています。防犯対策で大活躍しています。
・感圧センサー
・レーザーセンサー
・血糖センサー:医療機関で使用されています。血糖機器を言います。
・加速センサー:交通機関で使用されています。スピード違反取り締まりでも活躍しています。
・ガスセンサー
・ジャイロセンサー
・マイクアレイ:GPS/GNSS:スマホで使用されています。
・脈拍センサー:医療機関や警察で使用。嘘発見機でも使用されていると思われます。
・MEMSセンサー

センサーの種類は多く色々な現場で使われています。今後、5Gによりこれらのセンサーは凄く身近に感じることになっていきます。ジャイロセンサーは使用することでスマホ内の映像をスマホで見ないで、人間の目の動きでとらえることが可能になるかもしれません。

センシング技術がIOT化になる可能性も!?

センシング技術がIOT化になる未来も近いです。現在、パソコンやスマホで文字を入力し指示を与えたり情報収集や情報交換を行っています。センシング技術の発展で、今後は音声や動作、人の思考を読み取り入力をせずにやり取りが出来る可能性が高くなります。

例えるとGoogleアシスタントなどのAiアシスタントが文字入力しないで使用できるようになるのです。パソコンやスマホ以外にもセンシング技術がIOT化すると良いことがあります。具体的にどのようなことが起こるのかは次の通りです。

エネルギーセンシング技術:太陽光パネルの電力計測
太陽光パネルの安全サポート
風力発電のプロペラ調整

メンタルヘルスセンシング技術:ストレス度を唾液や心拍で計測

災害、防犯のセンシング技術:自然災害を検知
自然災害監視
危険区域の監視
防犯カメラ認識
不審者や迷子の識別

工場センシング技術:工場内のネットワークでのデータ分析
機器の故障や不具合の検出
不良製品を見分けることで人件費削減

農業センシング技術:作物の状況や作業履歴から収穫までのスケジュール管理
農業は高齢化に伴い労働力不足が問題としてあげられておりセンシング技術により営業できる農家やロボットを使用した農家などがあげられており、年齢や経験が問われなくても農家が出来るようになっていきます

海洋センシング技術:赤潮などの気象センシング技術を取り入れる
海中ドローンによる作業員への負担を削減
自動運搬船により海難事故の防止

ロボットセンシング技術:障害物検知
人と物の検知
Googleアシスタント、ロボット掃除機
ドローンによる配送、調査、危険区域の警備

業務用冷凍庫メンテナンス

冷凍庫の不具合があれば、当然修理や掃除が必要になります。

業務用冷凍庫の故障原因は?

業務用冷凍庫の故障原因は次の通りです。
・食品のつめすぎで冷風が部屋全体に当たらない
・霜が付きすぎてドアの開閉が困難
・フイルターがホコリだらけでつまっている
・冷却器コイル内に霜がついて冷風が出ない
・冷媒ガス漏れが起きて、上手く冷凍できない
上記のように故障原因があげられますが、故障を予防することは可能です。それは日頃の冷凍庫のメンテナンスです。

業務用冷凍庫のメンテナンス、冷媒ガス漏れは業者修理が必要!!

冷凍庫が冷えないと言った問題は掃除だけで解決できない場合があります。ほとんどの原因は冷媒ガス漏れです。ガス漏れは冷倉庫と冷凍庫を繋ぐ配管の不具合や腐食です。この配管腐食は掃除では解決できず、配管自体の交換が必要となります。

まず業務用冷凍庫の配管はメーカーごとに種類やサイズが異なります。修理業者に連絡し出張して修理業者が来ても「配管用のパーツや部品を取り寄せるので今日は治せません」と言われてしまう可能性があります。

そして配管パーツの交換は高額と言われており、業務用冷凍庫を新品な物の見積もりと配管パーツの見積もりを両方もらって比較して修理するか?購入するか?を考えた方が良いと思われます。このような事がないようにまず、業務冷凍庫を購入した際にメーカーさんに定期点検を申し込んで、早い不具合に気づくことで高額な修理を防止出来るようにしていくことが大切になります。

フロン排出抑制法

冷媒フロンガスは地球温暖化の原因とも言われており、業務用冷凍庫はこのフロンガスを使用されています。そのためフロン機器の管理は、業務冷凍庫の持ち主がきちんと管理する必要があり冷媒を回収せずに機器を廃棄した場合、罰則として50万円以下の罰金となります。そして定期点検や簡易点検も義務化されているので、所有者はこの決まりを守る事が大切になるのです。

業務用冷蔵庫メンテナンス

業務用冷蔵庫は一般家庭用の冷蔵庫と同様で掃除やメンテナンスが必要になります。そして業務用冷凍庫と同様に持ち主はきちんと適切な管理が義務化されているのです。しかし業務用冷蔵庫の管理はとても難しく「いつ故障するのか?」「不具合はどんなことが起こるのか?」など解りません。そこで不具合や故障原因と、故障防止のための掃除方法、メンテナンス方法について紹介します。

1、業務用冷蔵庫はどこで使用するか?

業務用冷蔵庫は主に、飲食店や給食センター、病院や福祉施設等で使用されていることが多く、管理は、管理栄養士や施設管理者、飲食店店長やオーナーが担当しています。しかし機器管理は店長やオーナーであっても食品を冷蔵庫に入れる人は、従業員や調理師となるため、なかなか業務用冷蔵庫の不具合に気づく事が遅れてしまう場合が多いとも言われています。
そのため、温度管理表等を使用し冷蔵庫内の温度を記録に残す等のハサップを取り入れながら使用する大手の飲食店や病院や福祉施設が多いです。

2、業務用冷蔵庫の主な故障原因

業務用冷蔵庫の故障の原因は、管理が上手にできなかったことと使用方法が適切ではなかった場合があげられます。故障内容は次の通りです。
・冷気が出なくなった
・カビや悪臭がする
・ドアが開閉出来ない
・温度が下がらなくなった
この4つの原因には、食品のつめこみすぎで冷気を出す冷風口を塞いでしまう事や、霜が付いてドアの開閉が出来なくなったのもあげられます。

そして温度が下がらない事で食品が傷んでしまい悪臭がでてしまうことはガスの配管異常が原因ともいわれています。業務用冷蔵庫は電気を通さない期間が長いと故障の原因にもつながり、東日本大震災では長期間の停電で飲食店では業務用冷蔵庫が故障していたというケースが多く、その原因は霜が解けて行き解けた水分
が配管に流れてしまいつまったことや、水分がカビを発生させてしまったとも言われています。多くの業務用冷蔵庫が使用不能となり、廃棄されてしまったのです。

しかし、配管不良以外は業務用冷蔵庫の故障防止をすることがオーナーや管理者に可能なのです。それは日頃の、掃除と整理です。

3、業務用冷蔵庫の掃除方法

まず業務用冷蔵庫の掃除をする際に使用してはいけないものがあります。使用してはいけないものは次の通りです。
・熱湯
・ハイター
・クレンザー
・シンナー系洗剤
上記の物は冷蔵庫のパッキンの劣化や錆の原因へと繋がり、かえって故障の原因へとなります。又、使用する中性洗剤や食器用洗剤も水で薄めて使用すると良いでしょう。

掃除手順は、まず冷蔵庫内の食品を出して棚と扉のパッキン部分を拭き掃除をします。ぬるま湯で湿らせたタオルで棚を拭きます。汚れがある時は中性洗剤や食器用洗剤を薄めて使用すると良いでしょう。中には棚を外す事が出来る、メーカーもあるのでその時は水で直接洗っても良いかもしれません。そして冷蔵庫のフイルターも棚と同様に掃除する必要があります。フイルターは、ホコリが冷蔵庫内に入らないために重要な役割をします。定期的にホコリを取り除く事で、電気代節約などにもつながるのです。

しかし業務冷蔵庫の掃除はメーカーのメンテナンス会社でも行ってくれており、業務用冷蔵庫を購入した際はそのメーカーに問い合わせてみる方法もあります。

4、業務用冷蔵庫のメンテナンスと法律

業務用冷蔵庫のメーカー会社では定期的に検査を行い不具合を早期に発見出来るようにしています。しかしオーナーや管理者が定期検査をしないで、そのまま放置していると故障の原因にも繋がり大きな罪となってしまうのです。フロンガスは地球温暖化の原因ともなる有害なガスで、業務用冷蔵庫、冷凍庫以外にも業務用エアコンにも使用されています。

しかしこのような機器にはフロンガスを供給する配管があり、その配管は腐食しやすく破損しやすい部分です。配管が破損すればフロンガスが外に排出されて、人がそのガスを吸う事になるのです。もし、そのまま放置してしまうと管理者やオーナーは修理していないのと、破棄していないという理由で50万円以下の罰金、1年以下の懲役となってしまいます。当然不具合であることを隠し使用しても罪となります。何故、不具合を隠してしまうのか?それは修理に高額な費用がかかるからという理由でもあります。

冷蔵庫の配管部分の交換だけで30万円以上はかかるとも言われておりオーナーや管理者からみたら赤字となるのです。そのため、メーカーでは故障や不具合に早く気づくことができるよう定期点検や検査を行っており、この点検検査は義務化されているのです。

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